自分の持ち家だからといって、リフォームが自分の思うままにできるとは限らない。
一戸建て、マンションとそれぞれに国が定めた制約がある。
そのほか、構造上の問題やマンションにおける管理規約なども無視できない。
事前に下調べして、「できるコト、できないコト」をチェックしておこう。

【間取り変更】
1階と2階を貫く通し柱や 建物を支える壁が じゃまだから、取り除く!?
木造軸組工法やプレハブ工法など、工法によって間取り変更の自由度が異なる。一般的に木造軸組工法や鉄骨系のプレハブ工法は自由度が高く、木質系やコンクリート系のプレハブ工法および2×4工法など枠組壁工法では制限される項目が多い。例え自由に変更できるといっても、1階と2階を貫いている通し柱や、建物を支える壁など、構造上取り外せない柱や壁があることは知っておこう。
【増築】
自分の家の 敷地内いっぱいに 増築する!?
増築は、地域や敷地によって定められた法律や条令による制限を遵守して行わなければならない。一般的には、以下に示した項目をクリアする必要がある。
●用途地域
用途地域は12種類に分類され、その種類によって、建物の種類・高さ・規模が制限されている。
●建ぺい率・容積率
第一種住宅地域、第二種住宅地域、準工業地域、商業地域など用途地域によって、「建ぺい率」や「容積率」が定められている。建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合。分かりやすく言うと、敷地面積と、建物を真上から見たときの外壁に囲まれた建築部分の面積との割合のこと。また、容積率とは、敷地に対する総床面積の割合。増築は、これらの制限内でしかできない。
●防火地域・準防火地域
防火地域では、木造の住宅は建てられない。準防火地域では木造の住宅は建てられるが、窓やドアなどは防火性能基準を満たしたものでなければならない。
●道路幅員制限
一般に「セットバック」と称されるもの。敷地が接している道路の幅が4メートル未満の場合、道路の中心線から2メートルの境目を敷地境界線としなければならない。その敷地境界線を越えた部分に、家や塀を建てることはできない。
●北側斜線制限
敷地の北側隣地に対する、日影への影響を少なくするために、建物の高さを制限している。
●道路斜線制限
敷地の前面道路の幅に対して、建物の高さが規定されている。

【間取り変更】
隣室との壁を取り除いて、 1つの広い空間にする!?
構造的に問題がなければ、間取りの変更はできる。ラーメン構造(柱や梁で建物を支え、接合箇所が変形しにくいようにしっかり接合した構造)の場合は、比較的自由に変更できる。一方、壁式構造(柱や梁がなく、壁と床で建物を支える構造)の場合は、建物を支えるコンクリート壁は構造体で共有部分となるため、この壁を取り除くことはできない。したがって、間取りの変更に制約が出てくる。
【水回りの移動】
独立キッチンから、 ダイニングと一体化した 対面式キッチンにする!?
床下に巡らした給排水管がどこまで移動できるかにより、キッチン・浴室・洗面室・トイレといった水回りの移動範囲が決まってくる。また、床下の空間が広ければ、移動範囲が広がる可能性がある。どこまで移動できるかは、素人では判断できないので、専門のリフォーム業者に見てもらおう。
【IHクッキングヒーターに変更】
システムキッチンを ガスからIHクッキング ヒーターに替える!?
IHクッキングヒーターに変更する場合、電気容量をアップしなければならない。多くのマンションでは住戸全体の電気容量が決まっているので、1住戸だけ電気容量を増やすことはできない。増やす場合は、マンション全体の工事が必要となる。
【バリアフリーに変更】
一段高くなっている和室の床を 他のフロアと同じ高さまで下げて、 バリアフリーにする!?
バリアフリーにする場合、基本的に床を下げることはできないので、高くなっているほうの床に合わせて低い床を上げるようにする。当然、床と天井との距離が縮まるので、以前より圧迫感を感じるのはやむを得ない。この圧迫感を解消するには、天井を取り外すという手もある。
【床材の変更】
カーペットの床を 天然木のフローリングにする!?
床をカーペットからフローリングに張り替える場合は、住んでいるマンションの管理規約を確認する必要がある。もし、遮音性に劣るフローリングに変更した場合、それまでは伝わることのなかった歩く音さえも階下に響くようになり、住人同士のトラブルを引き起こす原因にもなりかねない。管理規約には、そうした問題を生じさせないために、リフォームするときの床材の性能レベルをあらかじめ規定したり、フローリングへの変更そのものを禁止しているケースもある。
【玄関ドア・窓サッシ・ ベランダの変更】
鉄製の玄関ドアを 温かみのある 木製にする!?
外から見える箇所の玄関ドアや窓サッシ、ベランダは共用部分なので、リフォームすることはできない。
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